2013/02/11

2013春節宴

春節(農暦元旦)
東アジア圏の多くの国では、西暦元旦よりも農暦元旦に重きをおくことが多いようで、大変な賑わいをみせます。横濱中華街も同様で、1年で最も賑わいを見せる日でもあります。
2013年は、2月10日(日)が農暦元旦にあたります。日本の暦では2月11日(月)の建国記念日と連続しているため、多くの人にとって三連休となり、中華街は大変な人出となりました。

そんなひとで賑わう農暦元旦(2013年2月10日)に、春節宴と称していつもよりも少しだけ豪華な宴会を開催してみました。

<福倒了-福がきた-大珍樓新館の看板>

<いつもお世話になってます>

<豪華な特別室>


■データ
・日時:2013年2月10日午後1時~
・場所:横濱中華街・大珍樓新館
・事前の要望
(1)化学調味料をなるべく使わないようにすること
(2)乳豬全體を中心に春節らしい料理を取り込むこと

【宴会がはじまりました】


特別室からみえる庭で、乳豬全體を焼いていただきました。

乳豬全體
子豚
のローストです。本当は皮だけを食べる料理ですが、この宴会では、肉や骨も使って料理を作っていただきます。北京ダックを皮だけでなく、肉も骨も使っていろいろな料理にしてもらう、烤鴨三吃と同じだと思っていただければよいかと思います。

子豚の皮は、饅頭の皮に挟んで、甜麪醤、白髪葱、黄瓜とともに食べます。
焼きたてならではの、パリパリという食感がたまらなく旨い一品です。
淮杞燉水魚
スッポンと淮山、杞子、龍眼肉といった薬膳素材を蒸しながら加熱したスープ。
蒸すというプロセスを経たスープは、滋味深く、高貴な味わいがあり、五臓六腑に染み渡る美味さとなる。大珍樓には、上海蟹と龍眼肉を蒸した絶品のスープがありますが、それにも劣らない逸品であると確信します。
XO醤炒帯子
ホタテのXO醤炒め。分厚いホタテの甘さと野菜の甘さが交差します。

干煎大蝦皇
大蝦の空煎。香港のひとが大好きな甘しょっぱい味付け。蝦も肉厚で歯応えがあります。
おいし~っ♪
蠣汁鮑魚婆參
干し鮑となまこのオイスターソース煮。干し鮑は、さまざまなグレードがあり、値段と味が見事に比例する食材。今回の宴会予算ではどう考えても不足で、店の心意気には感謝しつつも、味はそれなり。干し鮑を食べるのなら、干し鮑に数万から数十万という予算を投入しないと満足するものはでてきません。これは、幹事たる私の失態。ちなみに、いまや高級食材であるなまこはなかなか美味しく出来ておりました。
生菜乳豬崧
乳豬全體の肉を細かく賽の目に切って、レタスに包んで食べます。
レタスが味をさっぱりとさせて、歯応えも楽しく、大変に美味しいです。
清蒸石斑魚
縁起のよい魚(※)料理。身が引き締まったハタの蒸し物。大変に美味しいです。
※:願いの決まり文句・年年有餘(年年生活にゆとりがでますように)の「有餘」の発音が魚魚に似ていることから、魚料理は縁起のよいものとされています。
乳豬骨煲粥
乳豬全體の骨をダシに使った廣東粥です。廣東料理店ならではの濃厚な風味で美味しく仕上がってます。
紅荳沙湯丸
これもお正月らしい団子入りお汁粉。
好みを言えば、陳皮入れたらもっと風味がたってよくなると思うので、次回は入れてもらおうかと思います。
四式美甜點
楽しいお菓子4品。

楽しい宴会だった。参加してくれた友人、低予算のなかいろいろサービスしてくれた大珍樓に感謝だ。

宴会をお開きにし、店を出ると、中華街大通りは獅子舞の見物客で身動きがとれないほどの大賑わい。ここまでの活気は近年になく、2013年になって、株式市況が好転してみんなの気分も上向きになったのだと思う。このまま、景気のよい年になりますようにと祈るばかりだ。