2012/08/18

盛夏之宴2012 萬来亭

歳を重ねるに従って、夏の暑さが苦手になってきた。暑さに負けて、食も細くなってしまい、それが余計に体力を低下させ、さらに暑さに負けてしまうという悪循環に陥る。
そこで、サクっと軽く夏らしい食材を使った宴会を実施して、この悪循環を断ち切り、体力の回復を図ることにした。

■データ
・日時:2012年8月5日昼
・場所:横濱中華街・萬来亭
・メモ
(1) 予約時に、蚕豆がまだ手に入るようだったら蚕豆と蝦の炒めものを作ってもらうように伝えたが残念ながら季節ハズレで入手できず、急遽枝豆との炒めものに変更となった。
(2)今回はあまり手をかけず、メニューにある料理をだしてもらうように伝えたが、なぜか大菜(宴会料理)になっていた。
(3)化学調味料不使用が厨房まで伝わっていなかったようだ。

■料理■
醉鷄

烤腐

毛荳黄瓜

毛荳蝦仁
(蚕豆が入手できず枝豆で代用)

芥蘭莧菜
(なんと芥蘭は、外側の緑部分を削ぎとってある)
鎮江骨
(スペアリブの醤油煮。豪快な味わい)
清蒸石斑
(赤ハタの蒸し物)
杞子蒓菜魚圓湯
(ジュンサイと魚団子のスープ)
八寶鷄
(鷄の腹に、もち米、貝柱などを詰めたもの)
葱油拌麪
(油そば上海風)

甜品:杞子酒醸圓子(画像なし)

いつもながらに安定した内容で楽しませてもらった。
店に大感謝だ。

2012/07/16

光春・閑静な住宅街に旨い臺灣料理屋があるんだけど。



閑静な住宅に似合わない派手な看板

Facebookで光春という臺灣料理屋さんのページをみつけた。
随分と丁寧な仕事をしているので、「いいね」ボタンを押しておいたら、いつの間にか友人が宴会を設定してくれた。実にありがたいことだ。
今回も事前の相談の結果、要予約の料理を含めて以下の内容でまとまった。
すべての料理が、これまでに知っている臺灣料理店のものとは、全く違ったもので感激の連続だ。久しくこの感動を忘れていたな。
ただし、化学調味料が苦手な私としては、「こんなに美味しいのだから化学調味料は使わなくたっていいのに・・・」と思うところがあるが、そう思うのなら自分が幹事となって事前に相談してみるだけの話である。

さて、次はどうするかな。本当にいい店にめぐり合えたと思う。

データ
臺灣料理 光春
03-3465-0749
東京都世田谷区代沢2-45-9飛田ビル1F
京王線・池の上駅徒歩15秒くらい

訪問日:2012/07/15
人数:4名
かなりの人気店のようなので、予約は必須だと思います。

皮蛋拌荳腐

花枝丸

滷水拼盤
(干荳腐・冬菇・素鷄・豬脚・あとなんだっけ?)

紹興酒

蘿蔔糕

臺式香腸

水蓮菜炒白飯魚

肉腱

東坡肉

九層塔菜酒煮浅蜊

油飯

花旗參當帰燉鷄湯

杏仁荳腐

地瓜圓

                                                      水果茶(画像なし)

2012/06/12

粤菜宴 粤和軒

日本で現地風味の中国料理を食べたいと思っているひとなら誰もがやっていることがある。
それは、手応えのありそうな店を見つけたら、何度も何度も何度も何度も店に通い詰め、自分の好みを理解してもらい、店の「日本人はこういうものは食べない」「日本人はこういう味付けは嫌い」という先入観を解き放つ作業を行うこと。店に理解してもらうまでに、そうだな。1年くらいはかかるだろうか?
なんで、そんな時間とお金をかけてそんなことをしているのかといえば、「好きだから」としか言いようがない。
ちなみに、このプロセスを私は「カスタマイズ」と呼んでいる。

東京江戸川区平井にある粤和軒は、友人が偶然見つけてきた店だ。
いまはこのカスタマイズの真っ最中。今回の宴会は、友人が事前に十分な打ち合わせを行い、食材や土鍋を持ち込んで臨んだものだ。
このラインナップをご覧頂ければおわかりのように、香港でみんなで集まったときのような再現となった。
しかしながら、前半の絶好調さからは考えられないほど、後半の料理はテンションが下がってしまった。
おそらくは、客側の要求が店の陣容の処理能力を超えた内容だったこと、そして、店側が要求に応えようとして「いろいろ盛り込み過ぎた」のだと推測している。
そして、この按配の見極めが非常に難しいのだ。

今回は、いまひとつ残念な結果となったが、このままカスタマイズを続ければ必ず東東京の廣東家郷菜の拠点になると確信している。
その成長の現場に立ち会うことができているというのは幸せなことである。

ところで、薑米蛋炒飯は当初の予定にはなく、煲仔飯失敗の穴埋めにでてきた一品。これはもう美味しかった。

粤和軒
〒132-0035 東京都江戸川区平井4-5-8

滷水(大腸・鷄翼・荳腐・豬肚・豬脷)

當紅脆皮鷄(香鷄は幹事持ち込)

當紅脆皮鷄

金銀蛋上湯浸荳苗

鷄骨草海底椰湯(食材、器ともに幹事持込)

蝦子琵琶荳腐

沙薑魷魚

豉汁大腸炒甜瓜

臘腸臘肉鹹魚鷄粒煲仔飯(幹事持込土鍋)

臘腸臘肉鹹魚鷄粒煲仔飯(鹹魚は幹事持込)

薑米蛋白炒飯

龜苓膏

2012/05/13

そらまめ宴会2012 萬来亭


八百屋の店頭に九州産のソラマメが並び始めると、そろそろ晩春というか初夏をテーマにした宴会のことを考える。いろいろ店との相談ごとを開始して、GWが明けたあたりで、宴会を実施するというのがいつものパターンだろうか?
どうやら私の季節感とは、蚕豆、冬瓜、上海蟹、羊肉火鍋という食材や料理の登場によって支配されているように思う。

2012年の蚕豆宴会は、いつもどおりの横濱中華街の上海料理店・萬来亭である。事前の相談の結果、以下の内容となった。ちなみに擔擔麵は、上海料理ではないのだが、店の女将さんが「うちの擔擔麵は美味しいよ」というので予約しておいたもの。
さすが、製麵所を兼ねる萬来亭だけあって、四川料理店の辛い味噌の和え麪とはまたちがう美味しさを教えてくれた。

楽しかった。このひとときを共有できた友人たちに、このすばらしい料理を提供してくれた萬来亭のみなさんに大感謝!
私は、あと何回、この素晴らしいテーブルを囲むことができるのだろう。そう考えると、毎回のテーブルが実にいとおしくなるのだ。

注意事項
これらの料理はすべて事前に相談し、十分な予算を提示してうえでの内容となっています。また、いつも入荷できるとは限らない食材を使用していることから、全く同じ内容での宴会は困難となることがあります。同じような宴会を実施されたいという方は、それらの店の事情を十分に理解し、電話などではなく、実際に店に出向いて相談してください。



茴香蚕荳+黄瓜毛荳+烤腐


東坡肉

紅燒筍+炒茭白絲

香酥鴨

蚕荳仁燒黄花魚

蘿蔔牛尾湯

芝麻葱油拌麵

擔擔麵

杞子酒醸圓子

2012/04/01

ピエンロー鍋宴会

友人宅で、総勢15名のピエンロー鍋宴会。
「ピエンロー鍋」とは、妹尾河童氏がエッセイのなかで触れて世に広めた白菜粉絲豬鷄肉火鍋のことで、氏の臨場感溢れる描写に接したひとなら誰もが一度は食べてみたくなる、そんな火鍋です。
詳細は、ここhttp://www.yui.or.jp/7jigen/club/penro1.htmlを参照してください。



今回の宴会では、妹尾河童氏仕様を忠実に守りつつも、ごま油を控えめにして、生姜片を加えるという我が家仕様としました。
妹尾河童氏仕様のままですと、ごま油の風味が鍋全体を支配してしまい、味が平坦になってしまいます。そこで、ごま油を少なめにして、さらに生姜を加えることで、味と香りに刺激と活力を与えました。
また、この日は幹事の厚意で大量の干しシイタケを使って出汁を作りました。
それから、火鍋後に残ったスープで作る粥には、冷たいベッタラ漬けがよくあうとのことでしたので、もちろん持参していきました。

いままで、家庭でしかこの鍋を食べたことがありませんでしたが、宴会では人数が多いため、食材の量が圧倒的に異なり、スープの旨みの濃度が断然違っていました。
さらに、古くからの友人どうし、デタラメな話をしてお腹を抱えるほど笑うという調味料も加わって、とてつもなく美味しいものに変身していました。
もちろん、火鍋後のスープで作る粥とベッタラ漬けの相性も素晴らしいものでした。

いやあ、楽しかった。
友人たちに感謝。
ピエンロー鍋を世に知らしめた妹尾河童氏にも感謝。

2012/03/25

粤和軒登場


粤和軒外観



全陸杰大廚師


友人が酔っ払って平井駅前の商店街をフラフラ歩いたところ、「粤」の文字が入る屋号の店を発見したのだそうだ。
「粤」は、日本読みを「えつ」、廣東読みを「ぃゆっ」。廣東を意味する文字で、たとえば、「粤菜」なら廣東料理、「粤劇」なら廣東オペラとなる。
この文字は、日本の学校では教えていないので多くの日本人は読むことができない。
「日本人が読めない文字を店名に使うのだから、きっと何かあるに違いない。」と友人のアンテナが激しく反応して、そのまま宴会の相談となったそうだ。
ちなみに、粤和軒にはフリガナがあって、「ケワケン」となっている。日本読みなら「エツワケン」が正しいのだが、そんな些細なことは気にしなくてよろしい。

今回の宴会は、幹事が数日前から店主と相談して決めた内容となっています。
日本の中国料理店で、この何気ない家常菜(家庭料理)、家郷菜(郷土料理)をだしてもらうには、事前の相談がこのうえなく重要で、いきなり店を訪れてもありつくことはできません。
言い換えると、それなりの手続きを踏めば、こういう料理を食べることができます。
もちろん、店の暇そうな時間帯に顔をだして相談するのがベストです。
電話での相談は、店が忙しいかもしれませんので、やめておきましょう。


1. 椰子合桃



2. 豉油鷄、沙薑鷄、叉燒



3. 西洋菜紅蘿蔔豬肉湯



4. 西洋菜紅蘿蔔豬肉湯の具(干した西洋菜を使用)



5. 南乳炆蓮藕



6. 陳皮蒸牛肉餅



7. 蝦醤炸鷄



8. 鹹魚荳腐臘肉煲



9. 清炒西洋菜(幹事の持込み)



10. 炒河粉

11. 龜苓膏(画像なし)


大変、おいしゅうございました。
幹事さん、ありがとうございました。
お店のみなさんもありがとうございました。

粤和軒
東京都江戸川区平井4-5-8
03-5875-0660