2009/09/23

漢堡飽之家

香港理工大学の学生相手に旨いハンバーガーを供す個人営業のファストフード店(快餐廳)があるというので、炎天下ひたすら歩いてでかけてきた(香港に詳しい方なら、どの店のことかわかるよね?)。

日本の地方都市にありそうな、強烈な紫外線に晒されて朽ち果てそうな喫茶店といった風情のその外観には、入店を躊躇わせるものがあったが、勇気を出してドアを推した。
そのくらい、人の気配なかったのだ。

薄暗い店に入ると暫く目が慣れなかった。だんだん慣れてくると、狭い客席には、けっこう沢山客がいて一安心した。

さっそくカウンターで、芝士漢堡飽を注文。当然、ソースは、自家製沙律汁(自家製サラダソース)を選択する。コーラは要らないの?と店のおっちゃんに奨められてコーラ。

注文を終えて、席につくと既に出来上がっていた。隣の席の小娘が笑いながら「自分で取に行くのよ!」と教えてくれる。

ひとかじりする。「おお!これは旨い!」そうだな…日本でなら、1,200円くらいで提供されるようなハンバーガーの旨さがある。
それが9HKDなんだからうれしいじゃありませんか!

あんまり旨いので、二個食べてきた。はじめから、二層(ダブルデッカー)にすればよかった。

香港中環の星巴克茶餐廳

香港のスターバックスに、古い茶餐廳を再現した店があるというので、でかけてみた。

写真のとおり「いかにもGODにデザインさせました!」的な内装となっている。
窓を模した陳列棚には、香港製造物件がいろいろ陳列されているが、ほとんど我が家のコレクションにあったりする。
ただし、書類入れとタバコケースだけが我が家にはなかったので、香港滞在中いろいろ探し回ったのだけれど、手に入らなかった。こういうものは、何十年とかけて集めるものだろうから、いきなり探し回ってもダメだよね。

しかし、古い茶餐廳なんて、香港には現役で残っているのに何を有難がる必要があるのだろう?
こんなもの作っても観光客しか来ないだろうに…なんて思うでしょう?

それがね、「日本のオシャレ大好き少女」が入れ替わり立ち代わりやってくるのだ。
小一時間ほど滞在して、30人くらいの来たかな?
みんな、何も注文せずに写真を撮って帰るだけというのもアレだが、なぜか私は
彼女たちに頼まれて記念撮影係をやっているのも、もっとアレだ。

いいように使われてしまったが、みんな可愛いかったから許してやる。
メアド聞いておけばよかったぜ!

そういえば、星巴克月餅売ってなかったなあ。あれ、けっこう好きなんだが…。

2009/09/22

銅鑼灣の新釗記

最も香港らしいモノといえば、茶餐廳というカフェレストランを挙げるひとは多いと思います。
日本では、茶餐廳をファミレスに例えるひとが多いようですが、私のイメージは、上野の聚樂食堂です。要するにコーヒー一杯から、それなりのディナーまでこなす食のパラダイス。

夏場、香港の街中を歩くと死ぬほど暑いは疲れるはで、だいたい2時間おきにこの茶餐廳で休憩をとったりします。ヘロヘロに疲れたときの凍檸樂に波蘿油とか蛋撻なんて最高じゃあありませんか!

迎囍大酒樓で友人一家とさんざん點心を食べつくしたあと、「じゃあ、ご飯食べに行こう!」という、わけのわからない展開となり、新釗記という茶餐廳に突入。新釗記は、いつのまにか香港中に勢力を拡大しているフランチャイズ店です。

友人のお父様がこの支店のオーナーと知り合いで、歓迎を受けました。また、ここのマネージャーの「ハゲ李」はとても厳しい方なので、このひとがいるときに料理を注文するとうまくなるのだそうだ。
実際、蟹肉蛋炒飯と[豆支]油皇炒河は、どんな高級店よりも旨いものがでてきました。やはり本場の底力はすごいと改めて思います。

2日後、今度は夫婦だけでもういちど店を訪れる。ハゲ李が笑顔で歓待してくれました。

ところで、茶餐廳の珈琲は、ミルクと砂糖たっぷりで不味いとほとんどのひとは思っているとは思います。
でも、ブラックにするとちゃんとコーヒーの味がするんですよ。まあ、それほど旨くはないけれど、機会があったら試してみてください。

いままで、銅鑼灣では、翠華ばかり行っていたのですが、これからは新釗記に行くことにします。

迎囍大酒樓(稲香集団)で飲茶。

香港のレストラン・食品グループでは、美心や東海が昔から有名です。
東海は、海都も含め涙がでるほど不味いのですが、美心のレストランは、ローカル色豊かなメニューや新メニューを展開していて、なかなかに楽しいのです。
香港では、平均的な味だと思いますが、日本でこの水準を達成できている店がいったい何店あることだろう?と常々思います。
食通のみなさんも、チェーン店だと小バカにせずに是非訪れて欲しいものです。

さて、今回は友人一家と飲茶することにない、銅鑼灣にある迎囍大酒樓で落ち合うことになりました。

銅鑼灣にある迎囍大酒樓…いつのまにか台頭している稲香集団のひとつです。
http://www.taoheung.com.hk/tch/restaurants/cheers_restaurant/intro.jsp

これまで、稲香集団の評判のよさはたびたび耳にしていながら、なかなか訪れる機会に恵まれませんでした。今回、やっと訪問することができました。
店は、もちろん、思いっきりオオバコですが、點心のうまいこと!とりわけ、モツ系豬脚系がうまい!店員さんも、愛想が悪いようで実は親切というのが香港らしい。

いやあ、いい店でした。今度は、晩餐でも訪問してみたいものです。

負けず嫌いな香港の姉さん。

香港では、よく友人一家と食事に行きます。

この家族がいささか変でして、お父様は、「あの日本人はいつくるのか?」と心待ちにしてくれているのですが、楽しみは我々に頼んでおいてあるタバコだったりします。普段は、「香港で売っているタバコは身体に悪いから…」という理由で禁煙をしているのです。タバコが身体に悪いのは一緒なんだし、もう、ご高齢なのだから、やめた方がいいと常々思っています。

友人のお姉様も、黙っていれば「元モデル、現女優」という感じのスゴイ美人なのですが、しゃべりだすとやっぱり「香港のオバちゃん」です。
実によくしゃべる。前回お会いしたときは、「あの店知っているか?この店知っているか?」と次々に繰り出すローカルな店も、十中八九「行ったことがある。」とか、「昨日行ってきたばかりだ。」という我々の切り返しに、よっぽど悔しかったようで…二年の時を経て、我々に繰り出す店の数々に完全に負けました。2店しか知りませんでした。

で、お姉様教えてくれた店は、確かにうまい店ばかり。お姉様!一生付いて行きます!

画像は、教えてもらった、火鍋屋の鍋底(スープ)。トマトとコブクロが入っています。

この店、夜の9時に行って満席。あちゃ~っと思っていたら、店員さんに促されて、店の奥へ奥へ、さらに奥へ、ゴオゴオ炎が唸りをあげる狭い厨房を通って裏口からでる。
…なんと、裏の路地でもテーブルを並べて営業しておりました。フェリーニの映画の1シーンを観る様ないい感じに鄙びております。
ちなみにトイレは、厨房を通って店のものを使うよりは、すぐ近くの公衆トイレの方が便利…って、天龍菜館かよ!

ここのトマトのスープの酸味には、すっかり魅せられてしまいました。魚、イカ、タコの団子の相性もよかったですが、羊肉との相性は脳天に突き抜けるような旨さでした。


挪亞方舟 NOAH'S ARK

香港・馬灣にできたテーマパーク「挪亞方舟・NOAH'S ARK」に8月の猛暑の中、でかけて来ました。
「挪亞方舟・NOAH'S ARK」とは、その名のとおり、旧約聖書に登場するノアの方舟をテーマパーク にした施設で、実物大(?)のノアの方舟を中心に公園やフィールドアスレチックが楽しめます。


馬灣フェリーターミナルから望む巨大な方舟。手前の砂浜は、公営海水浴場。


近くで見ると、かなり迫力のある船体。それも、実物大(?)らしい。

この中で最も楽しめたのは、「挪亞方舟」 の映画。興味深いのは、ノアもその家族も堕落して快楽に耽るひとびとも香港人というところでしょうか。また、地球環境を守ろうというテーマの映画もあり、迫力ある3D映像を楽しめました。


方舟ご一行様の圖

この施設内はいまどき香港でも珍しいほどにエアコンが効いていて、大変に寒いです。地球環境を心配するのなら、この過剰なエアコンはやめるべきだと思います。また、スーベニールショップでは、方舟ちゃんグッズや「挪亞方舟月餅」をはじめ、しょうもないもの満載でなかなか楽しいですが、こういう商法というのは、堕落にはあたらないのでしょうか?

二度行くひとはいないと思いますが、一度なら十分過ぎるほど楽しいところですので、機会があれば是非おでかけください。それから、ノアの方舟内に見晴らしのよいレストランがあって、ここで、ちょっとしたパーティーとかよさそうな感じです。

さらに、近くに鄙びた公営海水浴場もあります。「挪亞方舟」に飽きたら、こっちで楽しむのもよろしいかと思います。


近くの公営海水浴場。砂浜で、結婚式記念アルバム用の写真撮影も行われていました。